情報メディア創成で教職課程を取ってみる
教職課程履修生Joteiとは
この記事は、mast Advent Calendar 2020 の19日目の記事です。
皆さんこんにちは。Joteiです。
私は中学・高校数学と高校情報の免許取得を考えています。
教職免許取得に際してある程度目処がたったので、ここに免許取得への道のりを綴ろうかと思います。
なぜblogに載せる内容なのかというと、免許取得までが荊棘の道だからです。本当に大変です、、、。
少々偏見を含みますのが、ご勘弁を。
取れる免許について
情報メディア創成学類は中学・高校の数学と高校の情報の教員免許が取得可能です。
なぜ教職って大変?
ここから筑波大学教職免許簡単には出さないよ物語をお送りいたします。
第一章 茗溪閥
皆さん”茗溪閥”という言葉を聞いたことはありますか?いわゆる学閥です。
学閥とは、特定の職域や組織においてある学校の出身者同士が形成する校友組織や派閥互助組を表します。筑波大学の学閥の名前が”茗溪閥”です。著名な学閥として東京大学の赤門閥や広島大学の尚志閥等があります。
高等学校の各都道府県の教員系幹部は茗溪閥であるというのは有名な話です。というのも、筑波大学の前身は東京教育大学、もっと遡ると元高等師範学校、もっともっと遡ると師範学校です。この話長くなりそうなので、あとで別の記事に書きます。(多分)
教育大学の名残がある筑波大学は教員養成の最高機関として簡単に教員を出すわけにはいかないのです。
第二章 専門科目と被る
情報メディア創成の卒業要件は、必修科目を全て取ること、専門基礎科目を20単位、専門科目を30単位、自由科目を9単位取得することです。
教職免許取得要件は、取得を考えている科目によって変わります。
専門科目と教職科目が被るとはどういうことなのかは、後述しますのでそちらをご参照ください。
第三章 休日返上は当たり前
つまり、集中講義*1です。土日・春休み・夏休み・冬休みはとりあえずどこかしらに教職科目が入っていると考えて良いと思います。
教職の集中講義は科目によっても異なりますが、ほとんどの科目は2日間で2~6限が多い気がします。この集中が嫌で教職を諦めた人も少なからずいたのではないかと思います。
第四章 ぼっち
心してください。
私の学年で教職課程履修生は私のみです。きっと取得を考えているそこのあなたもこうなります。
---とある教職科目---
先生「自己紹介してください」←やたらグループディスカッションします
生徒A「物理です。」
生徒B「数学です。」
生徒C「物理です。」
生徒D「応理です。」
生徒E「化学です。」
私「創成です。」
生徒A「あ、春日の?大変ですね。遠くないですか?」
これがテンプレです。周りは大抵旧自然(偏見)です。寂しい悲しいです。頑張って友達を作りましょう。
私も知識に教職友達ができました。彼女とは元々友達だったのですが、同じ教科で免許取得を考えていることを知りませんでした。教職コミュニティは狭いです。狭いというよりは、コミュニティに入れなかった私には辛いものがあったという感じです。
第五章 情報戦線
教職に関する重要なお知らせがメールで来ないんです。いやお前がちゃんと掲示板*2を確認しろよと言う人がいるかもしれません。
違うんです。旧自然はメールで来るんです。なぜ情報学群はメールが来ないんですか。(情報学群なのに、、)
教育実習に関する締め切り・介護等体験の申込・教職説明会、、、。
学群教務さん、お願いです。情報学群教職履修生メーリスを作ってください。
Jotei教職履修話
お待たせしました!
ここからは私の履修した科目を年度順に綴っていこうかと思います。
前提として私は旧法*3の教職免許取得を考えています。令和元年度入学者以降は新法*4適応なので少々取得科目が違うかと思います。悪しからず、ご了承ください。
履修した科目について
教職に関する科目
上記の表は、私の年度別履修科目を指します。
オレンジ色に塗ってある科目は、集中講義で単位取得可能な科目です。
え? どういうこと?
教職履修にあたって重要なことは、いかに集中講義で単位取得するかです。
なんで?
創成の科目と被るからです。創成開講の科目と被ると卒業単位が足りなくなります。
ただ全て集中にしろ!というわけではありません。土日に用事がありますよねいろいろ。そこらへんは自分と相談ですね。ただ集中の方が楽ですよという感じです。
オレンジ色に塗っていない科目は集中講義では取れません。(※年度によって違うかも)
そのため通常の時間割に組み込む必要があり、学類の必修・専門基礎・専門との兼ね合いが重要ですね。私の場合は3年次に教職科目を沢山履修してるので専門科目がなかなか取れません。
創成と被っている単位について
哲学は色々あるので好きな時間に取れます。数学教育内容論は秋Cなので被っていません。問題は、オートマン・実世界・視覚情報(専門科目)です。専門科目6単位取れないのは痛すぎる。(道徳教育は集中で取れます。ただ被っていたのが専門基礎で既に足りていたので履修しました。教育相談の基礎は特別支援教育が集中で取れないのでついでに入れました)
なかなかなかなかに脳が震えますね。多くの筑波大生は3年次に卒業に必要な単位を全て取り、四年は卒研に集中というパターンが多い(創成生は多くはない?)ですが、私の場合は3年で取りきれないので4年次に専門科目を拾いに行きます。(後述*一部教科抜けています)
教科に関する科目について
創成の科目で絶対に取得しなければならない科目(下線の部分)があります。
ただ殆どが必修科目と被っているので心配いりません。(下記は新法のものです)
蛇足
私の一個下から教免新法が始まりました。その時点で私が卒業するまでに旧法の免許取得をしなければ、新法適応になってしまうのです。つまり、卒業までに教職の単位(旧法)を全て履修しなければ、新たに別の科目(新法)を履修しなければ教職免許が来ないのです。そのため、私は教職科目の履修を優先しています。もっと良いやり方があります。きっと。
また、コロナウイルスの関係で2年次秋C~春休みの集中が全部消えました(痛いよぉ)
こういうこともあるんですね。
正しい履修の仕方
声を大にして言います。
早期履修をしてください。
先生「いや、標準履修年次守ってよ。」
私「守ってたら卒業できません。」
先生「だって、君〇〇の教科とってないんでしょ?内容わからないと思うよ。」
私「今取らないと教免おりません。来年取ったら学類の必修と被ります。」
教職科目も年度が上がるにつれて専門性は高くなります。しかしながらそれに怯えていては卒業が危ういのです。現に一年次は取得方法もわからず、とりあえず教職シラバスに従うかという感じでした。後で痛い目を見る。
上の表を見ればわかるように、何かしらの科目と被ります。
1年生から積極的に教職科目をとることをお勧めします。ただ、たまに1年生は履修不可の科目があるのでシラバスを確認しましょう。また〇〇Iを履修していることや〇〇学類限定などの要件がある科目もあります。わからない場合は先生にメールしてみましょう。案外履修可能だったりします。
創成オススメ教職免許
大きく分けて6パターンくらいあります。
1.中学数学のみ
中学教免は介護等体験と特別支援教育が必須です。介護等に行きたくなくて中学を諦める人が多いです。2日間で附属学校と1週間で社会福祉施設に行く必要があります。
他にも教科に関する科目や総合的な学習の時間の科目が多いですね。あまりオススメしません。
2.高校数学のみ
高校教免は大学が独自に定める科目(教職または教科に関する科目)が多いですね。内容は高度になりますが、免許取得はそこまで大変ではない気がします。
3.高校情報のみ
取得しても意味がありません。というか教免として使えません。情報はあくまで副科です。教科情報に非常に興味があるという人しかいない気がします。
4.中学数学×高校数学
免許状種類の科目のmax(中学教諭,高校教諭)なので取得しなければならない科目が増えます。選択肢が増えるので良いと思います。
5.高校数学×高校情報
情報の科目は簡単に取れるので数学とセットで取ることが望ましいですね。
6.中学数学×高校数学×高校情報
一番地獄なルートです。私はこのルートです。一定数います。(私の友達もこのルートです。)ただ、情報科指導法I,IIが隔年開講されることが注意です。
個人的には高校数学×情報の免許がオススメです。教職に関する科目が少なく、創成の科目とも被る科目が多いので比較的取りやすいと思います。
情報の免許は指定の学類の科目と集中の情報科指導法I,IIと秋学期開講の情報と職業を取れば取得可能(簡単)です。教員採用試験の際に情報科を取っていると加点されるところもあるので取っておくと良いと思います。
学類で取れる科目は上記のものですが、頑張れば別の科目の教職や小学校の教職免許を取得することも可能です(多分)。知識で体育の免許を取っている人と会ったことがあります。詳細は知らないので教務に問い合わせてください。
Jotei必選! 取ってよかった教職科目ベスト3
1位 哲学通論DI,DII
哲学者の頭の中ってどうなってるんですかねぇ。率直な感想として、教授がめっちゃ死にたいんだなぁって思いました。頭の中をグルグルさせられる感じがなんとも好きでしたね。毎回の講義でリコメンドペーパーに記述することで出席とするのですが、先生からフィードバックが疑問だらけでした。なぜそう思うの?や根拠を示せなどなど。
文字数制限付けないでくれ、、、、。
2位 数学教育概論I
毎週授業の前の日の夜に発狂していました。個人的にレポート課題が重かったです。
毎週何人か生徒の名前を挙げて、どうしてそう解いたのか・なぜそう思ったのか発表させられます。辛かったです。
でも、先生の主張したいことが段々と理解してきて、私の数学観が少し変わった気がします。その点で受講してよかったなと思いました。もう受講したくないです。
graphing toolごちゃごちゃやっていました。
3位 情報科指導法I
純粋に指導案を作成するのが楽しかったです。それ以外は課題が大変でした。タイムアタックです。先生のフィードバックも現場の教員目線という感じがして非常に新鮮でした。AD変換あたりの授業をしました。
最後に
教職は大変です。生半可な気持ちでは続かないかもしれません。
教職課程に進むなら1年次から3年次までの履修計画を作っておくと良いと思います。
また教職課程の科目はGPA*5に換算されません。
以下は私の教職の成績の一部です。
いくらA+を取っても、、、、、成績には反映されません(教職の闇)。
それでも教職免許を取りたい方は、早期履修!を心掛けて頑張ってください、、。
教職課程を取っている友達を探しましょう!
もし何か教職関連で相談事等ありましたら、Jotei (@hoshi__ho) | Twitter まで